以前、言語化について考えました。
→言語化流行ってるなぁと感じた
言語化できることが凄いとされるのは、自分としては嬉しいことですが
言語に関することは専門分野なので、もう少し踏み込んでいきます。
「面白かった」しか感想が言えなくて、残念に思っている人がいたので、
別にいいじゃんと感じたことを話します。
言語化とは、掴めるように整形すること
言語化とは何か?という問いの答えは、「言語化とは掴めるように整形すること」だと考えています。
頭の中の掴みきれていない部分を、言語化によって掴めるような形にして、掴んだものをどうこうしようというわけです。
整形するメリット
整形するメリットは、取り扱いが簡単になるということです。
気体は、取り扱いは難しいですが、固体になると手に持ったりできるので、目の前に何があるか分かるといったイメージです。
言語化とは、気体を固体にする作業のことです。
取り扱いができれば
・人に伝えることができる
・自分の中で納得できる
・気持ちを整理できる
・物事を小さくできる
・他のものに転用しやすくなる
簡単にいれば、使い勝手がよくなるということです
整形するデメリット
整形のデメリットというほどではないですが、特徴は押さえておく必要はあります。
気体を固体にするという表現を使いましたが、気体を固体にするときに全ての要素を固体にすることはできません。
その過程で、気体の一部はどこかいってなかったことにされます。
言語という形に制限する以上、型にはめ込めない部分は消えてなくなることになります。
すごく良いものに触れたと感じた時に、言語の枠に押し込めようめようとすると、あなたの感じたものの一部、もしくは大半が消えてなくなるということです。
それは非常に残念なことだと思いませんか?
あなたが言語化できそうで、できなかった部分。
そこに一番大事なものが隠れている可能性があるわけです。
絵画を見て、私は言語化しようとは思いませんし、正直する能力がありません。
絵画に関してセンスがないという理由の他に、絵画をみた「なんかいいな」「なんか好きじゃないな」という感覚に意味があると考えているからです。
この色使いが~で
この線の引き方が~で
この表現方法が~で
ということはできますが、それは貴方の感情を小さくしすぎてしまいます。
気体のまま放置しておくというのも、たまにはあって良いわけです。
面白かった、面白くなかった
気持ちよかった、気持ちよくなかった
これでいいじゃないですか
言語化は小さくする時に役立つ
言語は大きなものを、言語という型に押し込めて、小さくすることだと話してきました。
言語化の特徴は型に押し込めるという点と、小さくするという2点です。
ならば、小さくしたいことに使うのが、いいという話になります
一番使い勝手がいいのは、悩みや不安でしょう。
悩みや不安を消したい人は多いけれど、その悩みがなんなのか、その不安がどういうものなのかを取り扱いできないから、捨てることも見ないふりをすることもできません。
取り扱いできる目に見える形にしてしまえば、悩みを捨てることができるようになるし、見ないふりをすることもできます。
悩みなどの感情を小さくしたい時は言語化を頑張ってみる。
感動を最大化したい時は、言語化して保存しておいて、後から見返せるようにしといてもいいが、それよりも言語化できない部分も含めて大事にしておくという付き合い方がいいのではないでしょうか?
